Hiromichi Hagihara

Hiromichi is a postdoctoral researcher at the IRCN BabyLab, International Research Center for Neurointelligence (WPI-IRCN), The University of Tokyo Institutes for Advanced Study, Japan. He is interested in how word meanings emerge and change along with childhood development. He completed his Ph.D. at the Graduate School of Human and Environmental Studies, Kyoto University, Japan. He is also an occupational therapist and a certified public psychologist (both are Japanese national licenses), engaging in developmental support for children with special needs. He is crazy about tomatoes. He spends his days believing that "even if you're flying low, it's still better than being on the ground in terms of floating..."


Curriculum Vitae

※日本語版の研究業績はresearchmapをご参照ください。

自己紹介

東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 (WPI-IRCN) 赤ちゃんラボで特別研究員 (ポスドク) をしています。京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士 (人間・環境学) を取得しました。作業療法士公認心理師として臨床現場にも関わっています。現場経験および研究活動から得られた知見をもとに,児童発達支援センター,特別支援学校,保育園などで研修講師を務めています。

 

好きな食べ物はトマトです。幼少期にはトマトのことを「パイポ!」と呼んでいたそうで,どういう意味なのか最初はまったく気づかなかったと母親が言っていました。「低空飛行でも浮いてるだけマシ」の精神でぼちぼちやってます。

二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指して

学問分野をつなぎ,かつ現場と研究をつなぐ,二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指しています。

 

① 学問分野をつなぐ

作業療法士として実践現場で子どもたちと関わるなかで,ひとは複雑な要因が相互に影響し合い発達していくということを知りました。言語発達も,単に「対象-音列」の対応関係を学習すれば済むのではなく,自分で対象を操作し,遊び込むなかで対象の価値を発見し,他者とそれを分かち合うことによって「ことば」が育まれると強く認識しました。人間発達に通底するメカニズムについて,心理学・教育学・リハビリテーション学・物理学等の学際的視点からアプローチすることで,人間を複眼的・体系的に理解し,人間発達の総合的理解を目指したいと考えています。

 

② 現場と研究をつなぐ

現場と研究の両方に身を置くなかで,実践家と研究者の間に大きな隔たりがあると痛感しました。最新の学術知見が子どもたちに届くまでには時間を要し,逆に実践の暗黙知・経験知が研究の土台で議論され発展することは十分とは言えません。一方で、学会や研究会に参加すると,実は多くの人がもっと互いに交流したいと考えているのにその手立てを見つけられずにいることを知りました。実践現場と学術研究とをつなぎ,子どもたちの豊かな発達を支えられるような研究者になりたいと考えています。